今年は5月5日から19日までが二十四節気の『立夏』にあたりますが、比較的天候が安定しており、過ごしやすく爽やかな新緑のシーズンと言われているようです。
また、5月20日から6月4日までは『小満』にあたり、あらゆる生き物が勢いよく成長して生命力に満ちるという意味を持ち、立夏の頃よりもさらにあたたかさが増し、草木が成長して緑があふれる美しい季節でもあります。
北海道でもここ数日は気温が上がり、ぽかぽかとした過ごしやすい日が続いています。

さて、先週のコラムでもお伝えしましたが、この季節の札幌周辺はライラックが見どころを迎えます。

札幌市のHPにもありますが、さっぽろの花は『スズラン』、木は『ライラック』、鳥は『カッコウ』と1960(昭和35)年に市民の投票により決まったそうです。

このさっぽろの木に選ばれている『ライラック』はどこの家の庭先でも見かけるほど市民に親しまれる木で、花が咲き揃う季節に文化の香り高い行事を行う、という文化人の呼びかけにより1959年に始まった『さっぽろライラックまつり』は札幌を代表する春のイベントのひとつでもあります。

第66回となる今年2024年は、大通会場と川下会場の2会場で開催されますが、それぞれ開催期間は大通会場が本日5月15日から26日の12日間、川下会場は5月25日と26日の2日間での開催です。

初夏の訪れを告げるこの季節、札幌の中心部にある大通公園には約400本のライラックが咲き誇り、ひとつひとつの花の美しさはもちろん、その香りや雰囲気など五感で感じる楽しみも味わえます。

大通会場では音楽祭やワインガーデン、スタンプラリーのほか、様々なイベントが催される予定で、川下会場はツアーやコンサートなども行われるので、ご旅行の合間に立ち寄れたらさらに楽しみが増えるかもしれません。

ひとつひとつ筒状の花の先が４つに切れ込んでいるなか、５つに切れ込んだ花もごくわずかにあり、幸せを呼ぶものとして喜ばれているとか。もし見つけられたらステキですね。
北海道旅行で札幌だけでなく小樽まで足をのばせる方には、ぜひオルゴール堂にもお立ち寄りいただきたいと思います。